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こんにちは!佐藤板金工業です。
お盆も過ぎましたが、阿蘇市ではまだまだ暑い日が続いています。
先日の豪雨災害では熊本県各地で被害が報じられ、ここ数年は「今までにない雨」や「異常気象」という言葉を耳にする機会が増えました。

そしてこれから注意が必要なのが台風シーズン(8月~10月)です。
台風12号の突然の発生には驚きましたね。
阿蘇市は九州の中でも台風の通り道になりやすく、これまで大きな被害を経験してきた地域でもあります。だからこそ阿蘇市での台風対策は欠かせません。

実際に2004年9月の台風第18号(ソングダー)では、熊本県内で住宅の全壊・半壊が相次ぎました。阿蘇市でも屋根や外壁、雨樋の破損、雨漏りなどの多数の被害が報告され、牛舎や倉庫もたくさんの工事を行いました。
さらには阿蘇神社も楼門の屋根が一部剥がれる被害を受けました。地域の象徴までが被災した出来事は、熊本地震含め、今も記憶に残っている方が多いのではないでしょうか。

「うちは大丈夫」と思っていても、屋根や雨樋の小さな不具合が台風をきっかけに大きな被害へつながることも少なくありません。過去の被害を踏まえ、台風前には建物の点検や生活の備えをしっかりと行うことが重要です。屋根や外壁、雨樋の状態を確認し、必要に応じて修理や補強を行うことで、台風による被害を最小限に抑えることができます。
そこで今回は、阿蘇市で台風が来る前にチェックしておきたいポイントを建物まわり生活まわりに分けてご紹介します。

建物まわりのチェックリスト
(屋根・外壁・雨樋)

屋根と壁の接合部が劣化している様子

台風の強風や大雨で最もダメージを受けやすいのは「建物自体」です。
屋根・外壁・雨樋は直接風雨を受けるため、普段の小さな劣化が大きな被害を招くことがあります。

屋根の点検

・瓦のズレや板金の浮きはないか
・浮いている、サビている釘やビスはないか
・屋根裏や天井に雨漏り跡がないか

外壁の点検

・ひび割れ(クラック)が広がっていないか
・塗装の剥がれや色あせが進んでいないか
・サイディングやトタンの固定が緩んでいないか

雨樋の点検

・枯葉や泥で詰まっていないか
・継ぎ目や金具が外れていないか
・雨水はスムーズに流れているか

👉小さな劣化や破損も、台風の「風速30m」(=時速108㎞相当)を超える暴風にさらされれば一気に広がってしまいます。
気になる部分を見つけたら、専門業者に相談して早めに修理しておくと安心です。

生活まわりのチェックリスト
(屋外の物・非常用品)

台風は建物だけでなく、生活環境にも大きな影響を及ぼします。
飛ばされやすい物を片付け、停電や断水に備えておくことも忘れずに。

屋外の物を片付ける

・鉢植え、物干し竿、自転車、ゴミ箱は室内へ
・倒れやすい物置きやフェンスはロープで固定

窓・シャッターの確認

・雨戸やシャッターがスムーズに閉まるか
・ガラス窓は飛散防止のため養生テープで補強

非常用品の準備

・飲料水、非常食は最低3日分
・懐中電灯、モバイルバッテリー、電池
・救急セット、常備薬
・カセットコンロ

阿蘇市で過去から学ぶ、阿蘇ならではの被害の特徴とは?

阿蘇では、台風の影響がほかの地域とは少し異なる特徴を見せることがあります。
地形や気象条件の特性から、住宅や農業施設に対する被害が特に大きくなることも少なくありません。
阿蘇ならではの台風被害の特徴と備えのポイントをいくつかご紹介します。

1.高所の暴風→屋根の飛散・板金のめくれに注意

阿蘇市は外輪山やカルデラ地形によって風が増幅され、山間部では最大瞬間風速60㎧を超える暴風が観測されたこともあります。(1991年台風19号)
強風は屋根材を一気に吹き飛ばしたり、板金をめくったり、大変な被害につながります。
屋根の釘やビスの浮き、板金の固定具合を事前に点検しておくことをお勧めします。

2.突風による破損→雨樋の変形・破断、屋根の飛散

2022年の台風14号では阿蘇市で、長さ約45メートルの牛舎の屋根が吹き飛ばされる被害がありました。当時は風速10㎧ほどだったため、突風の影響と考えられています。
阿蘇市では外輪山との高低差の影響で、山からカルデラ底に吹き降ろす風が加速し、突風となる場合があるそうです。屋根を吹き飛ばすそのような突風は、雨樋や庇なども変形させたり折ったりする力を持っています。
雨樋は古すぎないか、固定金具が緩んでいないか点検し、必要なら交換・補強しておきましょう。

3.山の斜面災害→外壁の破損・飛来物の直撃リスク

強風で木が倒れ、枝や瓦礫が飛んでくると、外壁や窓ガラスに直撃する被害も発生します。阿蘇では山林や山の斜面が身近な家も多く、リスクが高いです。
外壁のひび割れや劣化部分は補修し、飛来物に対する防御力をアップしておきましょう。

4.局地的豪雨→雨漏り・雨樋の詰まり

阿蘇市は地形的に豪雨が集中しやすく、近年の集中豪雨には危険を感じる方も多いのではないでしょうか。
雨量が一気に増えると屋根のすき間から雨漏りが生じることがあります。また、落ち葉や泥で詰まった雨樋が原因で雨水が逆流し、外壁や室内に被害を及ぼすケースもあります。
雨樋の掃除や勾配のチェック(大切!)、屋根のコーキングの劣化の確認が雨漏り防止につながります。

まとめ|阿蘇市での台風対策は早めの準備と点検を

台風は毎年必ずやってきます。
しかし、被害を大きくするか防げるかは、私たちの「備え次第」で大きく変わります。

・屋根、外壁、雨樋の点検は専門業者に依頼して早めに安心を確保。
・屋外の物や非常用品は家庭でできる範囲でしっかり準備。

佐藤板金工業では、長年、阿蘇市で屋根工事・外壁工事・雨樋工事・雨漏り修理を行ってきました。
地域によって違う風の吹き方や雨の当たり方、雨樋の勾配の取り方など、長く地元でやってきたからこそ、【地域ならでは】に配慮した工事が可能です。
「地元の職人に任せたい」と思っていただけるよう、確実で安心な仕事を心がけています。

このままで大丈夫かな?と少しでも不安に感じるときは、どうぞお気軽にご相談ください。
現地調査・お見積りは無料で対応しております。

👉台風シーズンが本格化する前に少しでも安心できる備えをしておきましょう。